保育を深める

PriPri発達支援 “わかる” と “できる” を増やす「視覚支援」

視覚支援で得られるメリット

2018.07.30

視覚支援によって、見えないものを“見える化”することで、発達に課題のある子が置かれている「わかりにくい世界」は、「わかりやすい世界」に変わります。視覚支援を用いることで得られる具体的なメリットについて見てみましょう。

メリット1 「わかる」から安心!「できる」から自信がつく!
視覚支援によって周囲の環境がわかりやすくなると、不安感が軽減され、落ち着いて生活できるようになります。また、「わかる」ことが増えると、「できる」ことも増えます。活動のなかで周囲から遅れたり、注意を受けたりすることが多くなりがちな子も、「できた!」という達成感や自信が持てます。

 

20180730_02

メリット2 コミュニケーションの喜びを知ることができる。
ことばのコミュニケーションが苦手な子は、他者との意思疎通が難しいため、人とかかわり、関係を築くことが希薄になりがちです。しかし、視覚支援で相手の言いたいことを理解し、自分の気持ちを伝えられるようになると、コミュニケーションが楽しくなり、人とかかわることへの意欲も高まります。

 

20180730_03

メリット3 ことばの発達が促される。
絵カードを使って子どもとコミュニケーションをとるときは、必ず絵カードと同じ内容の「ことば」を添えて絵カードを提示しましょう。それによって、子どもの語が豊かになります。また、絵カードで意思疎通がスムーズになり、コミュニケーションが楽しくなることも、ことばの発達を促す要素となります。

 

20180730_04

メリット4 まわりの子にもわかりやすい。
子どもを取り巻く環境は、視覚情報を取り入れることで、一般的な発達の子どもにとっても、より自発的に行動しやすいものになります。主体的に動けるようになった周囲の子を手本に、発達に課題のある子の成長も促され、クラス全体が落ち着きのある集団へと成長します。

監修/佐藤 曉(岡山大学大学院教育学研究科 教授)
取材・文/森 麻子
イラスト/熊本奈津子

PriPri発達支援 保育を深める 子ども対応 支援 発達障害

この記事が詳しく掲載されているのは  

PriPri特別編集 発達支援

31ページに掲載

保育雑誌PriPriでの連載開始以降、常に読者の反響が大きい「発達に課題のある子の保育」。その子どもたちの数は増加傾向にあり、保育者は対応に苦慮しています。本書は、PriPri特別編集!保育業界初の発達障害&診断名のついていない発達に課題のある子のための保育情報誌です。発達障害の理解や、製作活動時の具体的な支援、また、子どもの障害を受容する保護者を保育者はどう支えるかや、就学準備まで、知っておきたいテーマを網羅しました。各専門家による最新情報はもちろん、保育・教育現場の実例や、当事者・保護者のリアルな声など、写真やイラストをたっぷり使ってお届けします。

他のアイデアを見てみる

「発達障害」が気になるあなたにおすすめ

ページ上部に戻る