保育を深める

保育のなかの造形あそび

運動会の入場門を作ろう!

2018.08.15

日々の保育のなかで、「行事」に絡めて「造形活動」を行っている園も多いでしょう。今回は、運動会の入退場門を例に挙げ、子どもたちが、みんなで楽しく無理なくできる活動をご提案します。「みんなで思いを共有し、大きなものを作る」「自分たちで作ったものを飾る」という園生活ならではのダイナミックな体験です。

5歳児ならではの共同制作
保育における「みんなでひとつのものを作る」活動(共同制作)は、おもに5歳児が対象となります。5歳くらいになると、それぞれの個性も明確になってきて、「みんなのなかの自分」を意識し始めます。そのなかで「自分だけのアイデア」を発表し、話し合い、共感し、目的を持って作りあげることができます。そして、みんなで作る際も、個々の役割分担が自然とできるようになってくるのです。

入退場門を作るということは、自分たちの運動会で飾るものなので、運動会に対する意識も高まり、保育的にも意味のある活動になるでしょう。どんな門にするかは、クラスの様子を見ながら、保育者が何かテーマを提案したり、みんなでアイデアスケッチをして出てきたテーマを膨らませてみたりしてもよいでしょう。

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入退場門 作り方いろいろ
大きな共同制作の作り方はいろいろあります。たとえば、テーマを共有し、一人ひとりが描き作ったものを、(保育者が)ひとつにまとめるという方法があります。または、仲間5〜6人で思い思いに描いた作品を持ち寄って大きな絵を作るという方法なども。

そのクラスの傾向や子どもたちの様子で、どの方法がやりやすいかなどを考慮し、「みんなで考えて、協力して作った」という意識を持てるような活動を考えましょう。

3歳児や4歳児は、「みんなでひとつのものを作る」「イメージの共有」は難しいですが、みんなでひとつのものを作ることに「参加する」という活動はできます。たとえば、あそんだ結果を形にしたり、それぞれ自由に作ったものをパーツにしたり……など。

楽しく自由に作ったものを飾れるよう、工夫してみましょう。

監修・指導・写真提供/馬場千晶(ばば ちあき)
銅版画作家、鶴見大学短期大学部 非常勤講師、仲町保育園や大森みのり幼稚園等の造形講師。主な著書に『保育園・幼稚園の造形あそび』(成美堂出版)、『美育文化ポケット』(公益財団法人美育文化協会)編集委員。

取材協力/明福寺ルンビニー学園幼稚園・保育園(東京都江戸川区)、仲町保育園(東京都江戸川区)

保育を深める 行事 造形 運動会

この記事が詳しく掲載されているのは  

PriPri プリプリ 2018年9月号

50,51ページに掲載

園の一大行事!運動会。今号では、入退場門や看板といった「飾り」と、年齢別の「ダンス」をご紹介します。なかでもイチオシは、大人気・千金美穂さんキャラクターによる海賊船の入退場門☆また、秋の行事・敬老の日のコーナーも。子どもの手の温もりが感じられるメッセージカードやスマホスタンドを、おじいちゃん、おばあちゃんへ贈りませんか?

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