保育を深める

発達に課題のある子への保育

生活習慣の自立と視覚支援

2017.05.17

基本的生活習慣をどう身につけるのか?
基本的生活習慣とは、毎日くり返し行うことで身につく生活の基本行動で、「食事・トイレ・睡眠・着替え・清潔」の5つがあげられます。生活に必要なこのような活動を、子どもが自分でできる力を身につけられるよう、家庭や園では、個々の子どもの発達に応じた適切な援助をくり返し行うことが大切です。

そして、この時期の子どもには、基本的生活習慣を「教える」というスタンスではなく、保育者や友だちと生活するなかで、様々な体験をくり返しながら、子どもが自然と身につけていけるようにかかわり、援助していくことが重要です。

発達に課題のある子は生活習慣が定着しにくい
生活習慣の獲得や自立の時期は、個人差が大きいものですが、とりわけ発達に課題のある子の場合は、時間がかかる傾向があります。生活習慣が定着しないことには、発達障害ならではの原因があるので、子どもが何につまずいてできないのかを探りながら、その子がわかるように援助していくように心がけましょう。

その際、役にたつのが絵カードを利用した支援ツールです。行動の流れを視覚化することで、子どもにとってわかりやすい援助が可能になります。また、ただ絵カードを見せるだけでなく、できたらシールを貼る、カードをめくるなど、支援ツールのスタイルを工夫することで、子どもが楽しく生活習慣を獲得していく助けにもなります。

発達に課題のある子に限らずすべての子にいえることですが、生活習慣の獲得には、子どもの成長を見守る保育者のあたたかい姿勢や、優しいかかわりが不可欠です。特に生活習慣の定着に時間のかかる子には、小さな成長を一緒に喜びながら、おおらかな気持ちで根気よくかかわっていくことが大切です。

お話・監修/佐藤 曉(岡山大学大学院教育学研究科 教授)
取材・構成/森 麻子 イラスト/中小路ムツヨ

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この記事が詳しく掲載されているのは  

PriPri プリプリ 2017年6月号

58ページに掲載

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