保育を深める

実例で考える保護者対応

ことばの発達が気になるときの保護者への提案

2017.06.07

【提案1】乳幼児健診を活用する
指差しをしない、一語文のことばがなかなか出ないなど、気になる様子があるときは、自治体で行う乳幼児健診の日程を確認し、「結果を教えてください」と保護者にお願いします。

後日、乳幼児健診の結果を聞いて、園や家庭でできる関わり方を保護者と一緒に考えます。

【提案2】園で作業療法士や言語聴覚士に見てもらう
ことばの発達が気になる子がいるときは、作業療法士や言語聴覚士にお願いして、園で子どもの様子を見てもらうこともあります。

保護者にも説明をして「○○ちゃんも一緒に見てもらいませんか?」と伝えると、専門機関に行くことは躊躇しても、園でなら見てもらいたいと希望する方も。

とくに3歳近くになってことばの問題が気になり、専門機関に行く様子がない保護者にはこのような提案も有効です。

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【提案3】耳鼻咽喉科の受診を勧める
ことばの問題は専門機関に行って相談するのがベターかも知れませんが、保護者にとってはなかなか受け入れがたいものです。

それでも気にしている保護者は少なくないので、菜の花保育園では「ことばの発達は耳の聞こえとも関係があるので、まずは耳鼻咽喉科を受診してみませんか?」と提案します。

専門機関と違い、耳鼻咽喉科の受診だと比較的受け入れやすく、ことばの問題に向き合う第一歩になります。

【提案4】ことばの問題だけにとらわれずその子が輝けることを見つける
ことばの発達が気になると、そのことばかりに目が向きがちです。しかし子どもの得意なことや夢中になれるものがことばの獲得を促すこともありますし、保護者にとっては子育ての自信にもつながるので、その子のよい面を探してください。

例えば製作やリズムあそびなど、その子がイキイキと輝ける活動を見つけて園での様子を保護者に報告しましょう。園以外でも、その子が熱中できることを見つけられるように保護者と話し合うのも◎。

菜の花保育園 主任保育士/石田幸美先生
地域の保護者の声に応え、志を同じくする保育者と11年前に同園を設立。「子どもの湧き出る思いを大切に!」をモットーに保育にあたる。

取材協力/菜の花保育園(山梨県甲府市)
イラスト/おのでらえいこ 取材・文/麻生珠恵

ことば コミニュケーション 保育を深める 保護者

この記事が詳しく掲載されているのは  

PriPri プリプリ 2017年6月号

8ページに掲載

7月7日は“たなばた”。巻頭の七夕特集では、製作やクッキングなど行事を楽しめるアイデアをバラエティ豊かに揃えました。七夕飾り製作は、子ども達の興味や発達にあわせて選べます。職員劇は動画も公開中!雨の多いこの時期は室内活動も増えるころ。あじさいや傘など梅雨ならではのモチーフを作ってあそびませんか?0・1・2歳は「運動あそび」「食育」「保護者対応」の3本柱。特に食育では保育の中で野菜と触れ合う大切さや栽培方法を紹介します。

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